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以前、講習会で道主植芝守央先生がよく仰っていたことをふと思い出した。
「(お互いに)不快感の生ずるような稽古をしてはいけません」
これは、合気道場訓の「稽古は愉快に!」を、よりわかりやすく表現されたのではないか。
さて、どんな時に不快な気持ちになるか。
大なり小なり、誰もが経験していることだから、皆がわかっているはずだ。
道場ばかりではなく、社会でも、職場でも、家庭でも同じである。
要は、<自分がされたくないことは、相手や周囲にもしない>ということだ。
ゆるゆるとした稽古を嫌う人もいる。厳しい稽古を嫌う人もいる。
どっちがどうと簡単には言い切れない。
要は、相手のことを思いやる<愛>があるかどうかだ。
「合気とは、愛気である」という開祖のお言葉を軽んずる向きもあると聞いている。
愛?なまっちょろい!格闘技に愛など通用するか、ということだそうだ。
まったく嘆かわしいかぎりである。
合気道は、武道である。
開祖の仰る<愛>とは、 仏教でいうところの<渇愛>でなく、
<慈愛>、<慈悲の心>に他ならない。
そして、これを実践するのは容易なことでない。
だからこそ、こつこつと稽古精進を続けていくのである。
E.H
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